2023/12/22 10:07
Nishiwaga Pedals(にしわがペダルズ)の有馬です。
2023年11月販売開始のオーバードライブペダルWarabi V2のご紹介です。
まずは、名称についてですが以前より販売していたWarabiのVersion2ということでWarabi V2としています。
Version2では、外観修正、回路の見直しを行っています。
特に、Version2へと移行しようと決定したのがサウンドの要となるオペアンプを交換したことにより、更にイメージしていたものに近付いたためです。
ハイゲインディストーションペダルKatakuriのサウンド検討の際、数種類のオペアンプを用意していました。
オーバードライブペダルWarabiのサウンド検討時も同様に数種類のオペアンプを用意していたのですが、更に少々高価なオーディオ用オペアンプも検討材料として追加していました。
しかし、Katakuriのサウンド検討時に、そのオーディオ用オペアンプを使用してみると思ったようなサウンドにはならず結局は汎用オペアンプが一番しっくりときたためそちらに決定しました。
ここで考えたのが、ハイゲイン時はあまり効果がないかもしれないがローゲインの歪みであれば良い方向に変化するかもしれないという可能性でした。
そこで、いても立ってもいられずWarabiのサウンド検討用基板を取り出し、オペアンプの変更を行ってみました。
当初の予想では、トランスペアレント系のBlueDrive、TS系のGreenDriveどちらもサウンドが向上するのではないかと考えていましたが、実際にサウンドチェックしてみるとGreenDriveについてはサウンドに深みが増したものの、BlueDriveはイメージから少し離れたため、GreenDriveのみこのオペアンプを使用することに決定しました。
ただし、オーバードライブペダルWarabiは、両ドライブを足し合わせたサウンドも重要であるため、BlueDrive側もイメージにあったオペアンプを選定する必要が出てきました。
そこから、更にオペアンプを数種類用意してサウンド検討を開始。
その中の1つが、BlueDriveの青というカラーにふさわしいサウンドに変化しました。
サウンドの深みが増したGreenDriveを足したサウンドも、Version1より確実にブラッシュアップされました。
今回のオペアンプ変更により、周辺回路も若干修正した方が安定度が増す可能性があったため、周辺回路も一部修正を行いました。
そして、完成したのがWarabi V2です。
基板は、もちろんハンドワイヤード基板です。
少量生産でしか出来ない作り方だと思います。
プリント基板と大差ないという意見もありますが、個人的には、少しマイルドな出音でギターのニュアンスを逃がさないのがハンドワイヤード基板の魅力だと考えています。