2023/01/31 17:43
Nishiwaga Pedals(にしわがペダルズ)の有馬です。
ハンドメイドダブルオーバードライブペダル「Warabi」のサウンドの要となる電子回路基板は、ユニバーサル基板を使用し手作業でハンダ付けを行っています。
一般的に市場流通しているペダルは、その多くがプリント基板を使用しています。
プリント基板は、配線パターンが印刷されているため、決められた位置に部品を取り付けてハンダ付けを行い完成となります。
昨今の小さいサイズのペダルは、小さいチップ部品を積極的に使用することでダウンサイズを実現しています。
また、多くの家電、電子機器などもチップ部品を自動実装することで量産が可能になっています。
Warabiについては、時代に逆行するような手配線という手法を取っています。
部品の足を接続していくことで回路を形成します。
部品配置や配線長でサウンドに影響する個所もあるため、作業手順を資料としてまとめて、毎回同じ基板に仕上げています。
また、部品については、チップ部品ではなくすべて足の付いた部品(リード部品)を使用しています。
この先、徐々にリード部品の役目が終わっていくと思うので、いつまでこの手法で製作できるのかは不明です。
しかし、なぜ時代に逆行してまで手作業で行うのかといえば、それは好きな作業だからということになります。
あとは、実際にサウンドもきつくない音になると思っています。高域の耳に刺さるような音が減り、まろやかになるというイメージでしょうか。
自分の中では、基板の配線もハンドメイドペダルとしての作品の一部にあたるため、今後も部品が入手出来る限り続けていきたいと考えています。
最後に、製作動画です。
基板ハンダ付けは、7:39~9:22です。