2023/01/25 14:35

Nishiwaga Pedals(にしわがペダルズ)の有馬です。


エフェクター(ペダル)製作は、コンセプトを決めて、そこから電子回路設計という流れになります。
Warabiの場合は、トランスペアレント系オーバードライブとTS系オーバードライブの回路を参考にして回路図を作成しました。

回路図作成時には、サウンドの傾向を決める周波数特性を計算して部品の値を決めていきますが、実際に弾いてみないとわからないため、主要部品を交換できるような基板を製作しました。
Warabiは、このような基板を作り実際に音を確認しながら部品選定を行いました。

トランスペアレント系については、有名なペダルを参考にし、あまり部品の値も変更しなかったため近いサウンドになっています。
Warabiの場合は、このサウンドにTS系を足すという音作りでしたので、TS系は音作りに時間がかかりました。

たとえば、TS系単体では良好と思えた音も、トランスペアレント系と合わせると今一つということが多くありました。
何度も部品を交換しては弾くことで、方向性を見失うこともありました。

耳での判断になるため、その日の体調や気分にも影響されます。

しかし、結果的にはTS系は、当初の設計よりは高域側を落としてリアのシングルピックアップで弾いても耳障りにならないようなサウンドに落ち着きました。

TS系とトランスペアレント系を合わせたサウンドは、中域に特徴的が粘りがあるものの、前に押し出すような立体的なものになったと思います。